私 × ジョー白井|この企画を始めたきっかけ

私
ジョーさん、最初に声をかけたの、覚えてますか?

ジョー白井
ああ。確か、辰吉の話をしていたときだったな。
「ボクシングを語りたいんじゃなくて、“感じたもの”を残したいんです」って、あなたが言った。

私
そうなんです。
勝った試合、負けた試合、どちらにも“生き方”があったのに、
時間とともに誰にも語られなくなっていくのが、なんだか寂しくて。

ジョー白井
記録は数字で残る。
でも記憶は、人が語り継がなければ消えていく。
だから、誰かが“言葉にする”必要があるんだよ。

私
YouTubeじゃ分からない空気や、
レンタルビデオで巻き戻しながら見たあの瞬間の熱。
そういうものを、ジョーさんと一緒に掘り起こしたくなったんです。

ジョー白井
ふたりで語れば、ひとつの視点に偏らない。
一人のファンと、一人の語り部。
その組み合わせが、ちょうどいい温度をつくる気がしてね。

私
今のボクシングももちろん好きです。
でも、80年代、90年代の“あの時代”に感じたものを、
今もまだ、誰かと語り合いたかったんです。

ジョー白井
語りたい試合があるなら、語ろう。
思い出したくないKOでもいい。
リングに立った男たちは、誰も“ただの敗者”じゃないんだから。

私
きっと、このサイトを見てくれる誰かにも、
“語りたいあの試合”があるはずですよね。

ジョー白井
そのときは、俺が聞こう。
静かにな──拳が語っていたことを、今度は言葉にしてみようじゃないか。
BOXING CROSSROAD編集部について
本メディア「リングの記憶と対話〜ボクシング交差点〜(BOXING CROSSROAD)」は、ボクシングというスポーツに宿る“記憶”と“美学”を語り継ぐことを目的として、BOXING CROSSROAD編集部が企画・編集しています。
勝敗や記録だけでは語り尽くせない、ボクサーたちの生き方や選択、そしてリングに残された物語を、一人のボクシングファンの視点から見つめています。
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